入院中の母はいつも以上に色々なことを考えてしまうようです。書類の一枚から治療方針に至るまで自分に納得がいかないと、考えをなかなか先に進めることができません。そんな母の気持ちに寄り添って、一つ一つ話を聞き母が納得してくれるまで説明をしてくださる主治医の先生。それが仕事だと言ってしまえばそれまでですが、恐怖と不安で毎日を過ごしている母にとっては、どんなにいい薬よりも、先生の優しい一言に安心するようです。患者側である私たちは、忙しい先生の顔色を窺いがちです。でも、本当は聞きたいことや話したいことがてんこ盛りなはずなんです。その気持ちを察して寄り添ってくださった先生に感謝です。